March 08, 2004

とうとう

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発表する時が来てしまって、こんなにイヤな気分はない。
今までの沢山ある想い出を思い出した。

全然本題と関係ないけど、全く何の反応がないかも、あるいは非難ばかりが渦巻くかも、と心配。(わがままな心配だ)

この結果は誰も望んでいた事ではないし、まるでジュースを買いに行くように「終わりにしよう」などと決めた事ではない。でもいつまでも隠しているわけにはいかない。イヤな気分だ。
こんなにイヤな気分になるのはいつ以来だろう。
オリゾンでさえこんなに思い悩むのに、全盛期に解散したビートルズは一体どんな重みを抱えていたのだろう。想像だに出来ない。
これまで愛するバンドの数々の解散の度に、怒りをやりきれず、引き裂かれるような痛みを思うと、こんなに弱小なバンドであれ、愛してくれた人に痛みを与えると思うととてもたまらない。

バンドはお互いが家族のような関係だと思う。よほどビジネスライクな関係でなければ、お互いの人生や悩みも共有しながらやっていく。それでも結局は他人であり、介入してはいけない部分を多く含んでいる。そして自分達の音楽を聴いて家族のように思ってくれるファンの人達がいる。心までがつながってしまうという事はとても素晴らしく、そしてとても残酷な事だと思う。

でも発表しなければ。

今日は飲んでしまうだろうな。飲まれてしまえ。

(2004.3.8, 3:30am)
反響に驚く反面、皆さんの痛みが伝わって心が痛いです。ボクだけでなく皆さんの心の一部を奪いさってしまったと痛感しています。
これは一朝一夕の決断ではありません。みんなが愛してくれた以上にボクはオリゾンを愛しています。力足らずですが、ボクは産みの親です。どうか大きく成長して欲しいと願って病みませんでした。名もない子だけど、いつか誰かの心の中に居場所を見つけて欲しいと思っていました。こんな形で最後を迎えるとは思っていなかったけど、どうか受け入れてあげて下さい。ボクも受け入れなければいけません。

ボクら3人は死んでいません。これからもそれぞれの人生を歩んで行きます。それは険しいかも知れませんが、歩んでいきます。
生きている事はつらく、そしてそれだけでも実は素晴らしい事だと信じています。
今回の事は一つの終わりですが、新たな始まりなのです。

The Bandのラストワルツの中でロバート・ロバートソンが言っていた言葉を思い起こします。

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