July 27, 2004

2004年初夏

Posted by とーる at 12:00 AM / カテゴリー: Diary / 2 コメント

ご無沙汰しました。
新たに「toooru.com」でスタートします。
とは言っても、まだ何もサイトが出来ていなく「とーるのひとりごと」と「ORISON」だけしかありませんが、ぼちぼちですが、なるべく早く作り上げていこうと思います。

このひとりごとも放置プレーが続いていましたが、その間世の中でも色々な事柄がありました。季節も春から夏真っ盛りに変わってしまいました。この間、オレも人生で一度の経験をしました。
去る6月7日(月)、親父を亡くしました。胃ガンでした。
いつかその時は来る。そう分かってはいても家族の死別はやはりつらいものです。

発見されたのは2月。胃カメラに大きな腫瘍が写っていたそうです。オレに教えてくれたのは3月頭でした。そして4月に、治る可能性にかけて手術をしましたが、すでに転移がひどくそのまま腹部を縫合。(試験開腹と言うのだそうです)
4月の終わりに退院して、残る余生を(数カ月と言われていました)身辺整理や以前連載していたエッセイのあとがきの執筆に費やし、少しばかりでも楽しもうとしていました。しかし予想よりもはるかに早く、発見から四ヶ月、手術から二ヶ月足らずで親父は逝ってしまいました。本人の希望で病院ではなく、自宅でした。

この3ヶ月、なるべく親父とお袋と共に過ごしたいと思い、看病など何かの力になりたいと過ごしてきました。親父の希望で、延命措置がとられず自分の生活ができる「自宅」での最後となりましたが、家族にとっても精神的につらいものがありました。一番つらいのは断然本人ですが、日々死が近付いてきているのが良く分かってしまいます。病院であればまた違ったことでしょうが、共に生活しているからひしひしと感じとれてしまう事が沢山ありました。そしてもはや親父を救う術が無いという現実に、「無力感」もイヤと言うほど味わいました。

しかし、今まで以上に気付かされた事も沢山ありました。ここまで病気の人や障害者の人の目線から世の中を見ることは無かったように思います。いわゆるバリアフリーと同じか分かりませんが、確実に進歩しているものも沢山あり、逆に疑問が沸く所も沢山あります。「例◯:地下鉄の出口にエレベーター。改札も広く車椅子も通れる。例△:ファミリーレストランには大体「障害者用駐車スペース」があるが、エレベーターは無く階段を登るしかない所が多い。(東京都内の駐車場付きファミレスは多くが1階が駐車場、2階がレストランです)」

早いもので一ヶ月半ちょっと経ってしまいました。お袋も段々落ち着いてきたように思います。それでもやはり時折思い出すので、想い出話を一緒にしています。お袋は半世紀以上もの間、親父と人生を歩んできました。昨年祖父母の看病が終わり、これからやっと親父と出かけて楽しもうとしていたところでした。つらいと思います。

8月7日(土)に親父を「偲ぶ会」が催されます。そのご連絡やお悔やみで、ご友人の方々と接する機会が持てました。こんなに沢山、ここまで年上の方々(親父は昭和6年生まれ)と接するのは生まれて初めてです。メールを使っておられる方ばかりでもありませんので、こんなにFAXを使っているのも初めてです。余談ですが、ある方にメールを送信したら、(少し危惧していたのですが)迷惑メールと間違えられて捨てられてしまったりした事もありました。

だらだらと長くなってしまいましたが、近況報告でした。
まだちょっと忙しい状態が続くとは思いますが、また見に来て下さい。

これまた作成中ですが、親父のページも作りました。おヒマでしたらのぞいてみて下さいね。
わたなべ かつら