›April 12, 2004

2004.4.12 (月)

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手術。
朝9時に始まった。
特殊な麻酔なのか、口から太いケーブルを入れての麻酔らしい。苦しかったろう。とにかく痛いのとか苦痛は辞めてくれという親父の意向なのかも知れない。
10:45
早くも執刀医が出てきた。
開腹したものの、転移がかなりあるのだろう、そのまま縫合しましたとのこと。
当初「術後5年間生存する確率は50%」と言われていたのは訂正されて、「生きていられるのはあと4ヶ月ほどでしょう。」とのこと。
ショックだ。そこまで進行してしまっていたのか。
手術後あちこちからチューブを差し込まれている姿が痛々しかった。
夕方からはほとんど外されて、点滴だけになった。親父が「人間らしくなったか?」と聞いてきた。
ずっと以前から親父は「チューブまみれなのはご免だ。痛く辛いだけなのに、ただ生かしておくためだけの延命措置もまっぴらご免だ。」と繰り返し言っていた。みじめな気持ちになるのだと思う。
親父はもう「余命最短4ヶ月」と聞いたのだろうか。
担当医も言いづらいと思う。オレが医者ならそんなこと本人に言いたくない。
ゴルフの4大メジャー「Masters」が今朝終わってしまった。こんなことだったら、ゴルフが大好きだったしテレビで見たかっただろうなぁ。
お袋に聞いたが、生きている間にスペインのバルセロナに行きたいのだそうだ。
ホントなら喜んでガイドでもボディーガードでもしてやる。70代の老夫婦二人で行かせられないさ。
今までありがとう。良い息子じゃなくて申し訳ない。
早く退院して行こう。


6/6 (日) 追記。
お袋によれば、医者は「おそらくあと4ヶ月程度。短ければ2ヶ月ほど。」と言っていたのだそうだ。
これは知らなかった。そして改めてショックだ。