›June 18, 2004

親父32歳

Posted by とーる at 11:53 PM / カテゴリー: 想い出 / /
1963c.jpg
「押しくらまんじゅう」
1963年撮影


親父32歳、姉3歳、母30歳。
そして母のお腹の中には、じき生まれる姉が。
今から41年前の写真。

ボクのお気に入りの1枚です。

›June 29, 2004

笑み

Posted by とーる at 03:32 AM / カテゴリー: 想い出 / /
Katsura_2001~2002.jpg
「友人の方々との楽しいひととき」
2001〜2002年撮影

父の友人の方が写真を送って下さいました。今から2〜3年前の写真とのことです。
お袋と「こんなに良い表情はめったに見たことがない。よほど楽しかったのだろうね。」と嬉しく話していました。
ボクにとっても貴重な写真です。この場を借りてお礼を申し上げます。
この写真は大きく引き延ばし、8/7に催される「偲ぶ会」にて飾っていただく予定です。

›July 07, 2004

一ヶ月

Posted by とーる at 10:32 PM / カテゴリー: 想い出 / /

今日は7月7日、七夕です。
早いもので、親父が逝って一ヶ月が経ってしまいました。
この一ヶ月もとても目まぐるしいものだったけれど、どちらかと言えば、空虚な忙しさだと思わざるを得ない日々でした。
様々な方からお悔やみのお手紙をいただき、父は、そして家族も、とても幸せだと感じています。皆様の父との生前のご交誼を心から感謝しています。家族としても、とても心癒される思いがします。
それでもなお、やはり空白感があるのも事実です。「いつかは逝ってしまう」そう分かっていても、家族を失うことはつらいものです。母はなおさらでしょう。

親父は死ぬ前に猛烈に執筆していました。そして「春の岬」のあとがき以外にも、様々なことを書き残してくれました。一ヶ月程度でこんなに書いたのか?と思うほどの量でした。
どうもその親父の文章によれば、お袋とは幼なじみであり、いつから付き合いだしたのかは不明なほどだそうです。最低でも50年以上、おそらく60年以上の付き合いなのでしょう。そのぐらいの付き合いにもなると、両親とよりも長く一緒にいるわけで、つらくて当たり前の離別でしょう。
落ち着いたら、今度お袋にも聞いてみようかと思います。

親父の書いた文章はまた後ほど「そのまま」の状態で載せようと思っています。戦前、戦中、戦後を生きた人間でした。そして世界各国(主に途上国ですが)を訪れ、住んできたものの言葉としても載せたいかなと思います。

当然の事なのだけど、世の中の「登録」から親父は急速に抹消されていっています。
死後間もなく届いた、参議院議員選挙の投票入場券にも既に、親父の名前はありませんでした。もうこの世にいないので当然の事なのだけど、家族としては「急速に忘れ去られ、生きた証さえ消し去られていく」ような錯覚に陥ります。単なる「遺族のわがまま」ですね。

6/16〜6/27にはニューヨークに住む姉一家が東京に来てくれていました。
残念なことに親父の最後には間に合わなかったけれど、久しぶりに会えて、元気そうな姿を見れて本当に嬉かった。幼い子供達4人を連れての長旅は大変苦労があったはずなのに、どこにもそのような素振りは微塵も見せませんでした。最初はとても人見知りで、ボクなど他人と感じていた子供達も、最後の夜は痛いほど(一人の子がやたらぶつのだ)打ち解けてくれて嬉しかった。
彼らが東京での2週間弱が楽しく有意義であったことを願っています。
本来は親父が、自らニューヨークにおもむいて、最後のお別れを言いたかったくらい、とても会いたがっていた家族でした。(幼い子供4人を連れて旅をするのは大変なので、自分から赴こうとしていました。)

手術後、親父が希望していたスペイン・バルセロナへの旅行は、結局叶いませんでした。親父は美術も好きでした。おそらく写真でしか見たことのなかった、「アントニオ・ガウディ」の建築を一目見たかったのだと思います。とりわけ「サグラダ・ファミリアその2」は是非この目で見て、登りたかったことでしょう。残念です。
バルセロナは叶いませんでしたが、親父は今年2月にお袋と沖縄に行っていました。ボクの中では時期が不明でしたが、どうやら診断の結果ガンと分かった後に「死んでも行くぞ!」と母と共に沖縄に行った模様です。その時は不覚ながらボクは診断結果がガンとは知りませんでした。
新しく出来た沖縄の巨大水族館<沖縄美ら海(ちゅらうみ)水族館>はとても楽しかったようで、帰ってきてからも何度も「ジンベエザメ(ジンベイザメ)の口は餌(プランクトン?)を食べる時、四角くてこんなに大きいんだぞ。」と手を広げて言っていました。本当に楽しかったのでしょう。
親父が大切にとっておいたこの水族館の入場券を探しているのですが、看護・介護のどさくさで、捨ててしまったかどこかに行ってしまったようです。ジンベエザメの絵が描いてあって、かわいらしいチケットだったのですが、これまた残念です。
必ずボクも訪れてみたい場所の一つです。

›December 12, 2004

お墓完成

Posted by とーる at 09:56 PM / カテゴリー: 想い出 / /

 父の墓が完成しました。

 遺言に「墓はいらない」と言っていた親父ですが、墓を作ることになりました。親父の遺志に反するので違和感を持っていましたが、お袋曰く「死んだら一緒に入りたい。一人で墓に入りたくない。」、姉も「孫たちに爺ちゃんはここにいるのだよ。」と示せる場所があった方が良いと思っていたようです。
もっともな話です。納得せざるを得ませんし、親父も納得してくれることでしょう。

 10月に母と姉が都内の墓地を探していました。見に行った、とあるお寺の墓地は(良くある光景ですが)せまく密集していて、しかもお墓の背が高いので「威圧感」が大きくてあまり好きではありませんでした。もう一カ所候補地がありましたがこちらの方は、お墓の背も低く、塔婆(とうば)も少なくて良い雰囲気でした。本当は仏教にとって大切なものだと思いますが、この塔婆が何十本もそびえているとどうしても気味の良いものではありません。どうやら無宗教の墓地だそうです。陽当たりも良く、通路も広めなので墓地という感じは強くありません。
 近隣の住民の方の感情にも配慮して、陽当たりや景観に気を配っているのでしょう。
 ボクの田舎の墓地は以前、いわゆる「ゲゲゲの鬼太郎」に出てくる昔ながらの墓地で、木がうっそうと茂っていて昼間でも暗く、蚊が多くて嫌でした。ましてや夜など真っ暗で、当然子供の頃は行きたくない場所でした。今年行ったら、その墓地も大きな木が切られてかなりきれいになっていて驚きました。
 誰しも家の近くにそのようなゲゲゲの鬼太郎然とした墓地が出来て欲しくないものです。

 出来上がりましたとの連絡があったので、見に行ってきましたが、きれいに出来ていました。墓石の刻印はお袋の希望で「春の岬」にしました。
 遺灰はまだ入っていませんが、来年の春ぐらいに納骨の予定です。
 しかしこれだけ自筆の「春の岬」の文字を使い回されるのだったら(本の表紙から墓石まで)、親父も今頃は「きちんと清書したものを残しておくんだったな。」と言っているかも知れませんね。ボクもこれは失念していました。

 塔婆(とうば):墓石の脇に立てられている木の板ですね。元々は石やレンガで作った塔だったのだそうです。
・「塔婆」に詳しく歴史が書いてあります。
・「私、若僧ですが・・・」こちらは住職さんのお話でした。
・「塔婆の話」にも詳しく書かれていました。
・「日金山 東光寺」には写真があります。
 驚いたことに、この「塔婆」に印刷するプリンタもあるのですね。「塔婆印刷システム
 大したものでとても便利だと思いますが、あまり「ありがたみ」を感じられないのが残念です。

›September 13, 2005

お墓の所在地

Posted by とーる at 12:12 AM / カテゴリー: 想い出 / /

 先日母から、父のお墓の場所のお問い合わせがあった事を聞きました。お墓が完成した事だけをお伝えして、場所を記していませんでした。
 お墓の住所と交通手段につきまして、お知らせいたします。
 お近くに来られた際にでもお立ち寄り下されば、大変嬉しく思います。

 お墓は「江東メモリアル」という霊園にあります。
 電車とバス、あるいは駐車場がありますのでお車でも大丈夫です。

 こちらは「開園時間」がございまして、9:00〜17:00(午後5:00)までとなっております。その他の時間帯は「閉園」となってしまいますので、どうかご注意下さいますようお願いいたします。
 私の両親の実家にあります、祖父祖母のお墓は「時間制限」などありません。昔ながらの墓地はそうだと思います。ですので入園時間の制限は大変不便とは存じますが、霊園管理の都合上、どうかご了承下さいますようお願いいたします。

江東メモリアルへの交通のご案内ページです。最寄り駅とバスでのアクセス方法、お車でのアクセス方法が掲載されています。
更に詳細な周辺地図になります。バス停や駐車場からの道順、お車でお越しの場合の駐車位置が説明されています。

 電車でお越しの場合、都営バスをお使いになるのが良いと思います。最寄りの都営地下鉄新宿線「東大島駅」より徒歩12分ですので、少々歩きます。おそらく「健脚で12分」ですので、普通はもう少しかかると思います。
 バス停は「東砂二丁目」「東砂団地」どちらからも、ゆっくり歩いて徒歩2〜3分ぐらいだと思います。
 上記、江東メモリアル「交通のご案内」ページにあります各バス路線の所要時間、停留所一覧はこちらをご覧下さい。「錦28」「亀24」「門21

 お車でお越しの場合「正木鉄工所」に駐車するのをお勧めいたします。駐車台数にも余裕があります。他の駐車場は3箇所合計で6台分の駐車スペースしかなく、狭い路地を通らなくてはいけません。スペースが埋まっていた場合には、狭い路地で切り返して戻らなくてはいけませんので、あまりお勧め出来ません。
 「正木鉄工所」駐車場の地図はマピオンではこちらになります。江東メモリアルにも掲載されていますが、こちらの方が少し分かりやすいかも知れません。ちなみにマピオンでは江東メモリアルはこちらになります。
正木鉄工所からは、徒歩5分程度だと思います。

 そしてお墓の霊園内での位置なのですが、大変大雑把ですが、大体この位置になります。


歩いてゆくこちら側に面しております。

そして墓石「春の岬」はこのようなたたずまいです。