›August 12, 2004

渡辺 桂とは

Posted by とーる at 12:49 AM / カテゴリー: 渡辺 桂のプロフィール / /

1931年(昭和6年)1月7日、茨城県鹿島郡鉾田町生まれ。

2004年(平成16年)6月7日、ガンのため東京都の自宅にて永眠。

以下は本人による履歴書です。(2004年5月末作成)

履 歴 書

姓名: 渡 辺  桂 (ワタナベ カツラ)
生年月日: 昭和6(1931) 年 1月 7日
本籍: 茨城県鹿島郡鉾田町
現住所: 東京都江東区

学歴:
昭和23(1948) 年 3月 茨城県立鉾田中学校 卒業
同 年 4月 水戸高等学校(旧制)文科甲類入学
昭和24(1949) 年 3月 同  1年終了
昭和25(1950) 年 4月  東京大学理科二類入学
昭和33(1958) 年 3月 同 農学部林学科卒業

職歴:
昭和33(1958) 年 4月 林野庁(国家公務員上級職)
名古屋営林局中津川営林署、のち主任
昭和36(1961) 年 4月 名古屋営林局経営部造林課、労務係長
昭和37(1962) 年 4月 林野庁指導部計画課、課員
同上 農林省統計調査部農林統計課林業班、課員
昭和39(1964) 年 4月 林野庁林政部森林組合課、金融係長
昭和42(1967) 年 6月 林野庁休職
同上 国連食糧農業機関 (FAO) 本部林業局林政課、課員
昭和43(1968) 年12月 同 、事業部アジアデスク、のち同チーフ
昭和49(1974) 年 6月 林野庁退職
昭和53(1978) 年 8月 UNDP/FAO: ネパール村落林業プロジェクト
チーフテクニカルアドバイザー(CTA)
昭和55(1980) 年 8月 FAO 退職
同上 林野庁復職、
同上      国際協力事業団 (JICA)出向、林業水産開発協力部長
昭和60(1985) 年 7月 林野庁復帰、退職
同上 JICA 特別嘱託
昭和61(1986) 年 2月 JICA 国際協力専門員(森林・林業)
同年   4月 JICA: ケニア社会林業訓練プロジェクト
チーフアドバイザー
平成 元(1989) 年10月 帰国、JICA 国際協力総合研究所
平成 3(1991) 年10月 JICA: ネパール林業普及プロジェクト
リーダー
のち村落振興森林保全プロジェクト顧問
  平成 7(1995) 年 3月 帰国、JICA 国際協力総合研修所
平成 8(1996) 年 3月 JICA 退職
同年 JICA 林業協力国内委員
同年 同 「パイオニア」誌編集委員
同年 同  エチオピア南西部森林経営計画作業監理委員長

 その他依頼によりJICA関係各種研修講師等
*昭和59(1984) 年 名古屋大学農林学系大学院非常勤講師
*平成 7(1994) 年 玉川大学人文学系非常勤講師
*平成10(1998) 年 山形大学農学部大学院非常勤講師
*は集中講議のため

賞罰:
平成 8(1996) 年 3月 国際協力事業団総裁表彰
同年 7月 外務大臣表彰
平成13(2001)年  7月 国際協力事業団総裁功労者表彰  

著作等:
1966:「戦後林政二十年史」共著(「林業金融」を担当)
1977: FAO TCP Report "Forest Management in the Nepal Hill Areas"  
(Co-author)
1978: World Bank/FAO Identification Report " Nepal - Community
Forestry Development Project" (Co-author)
1978: WB/FAO Preparation Report " Nepal - Community Forestry
Development Project" (Co-author)
1981: 学術会議シンポジウム−「熱帯林保全の課題」
1982: 「熱帯林はどのようなスピードで減少しつつあるのか -FAO『熱帯林
資源評価報告書』とアメリカ政府特別報告『西暦2000年の地球』の
比較」(「林業技術」誌)
1982: 「林業国際協力におけるわが国の林業研究」(「林業経済」誌)
1984: 「ネパール−森林破壊と表土流亡」(「世界」誌2月号)
1986: 「ケニア−社会林業訓練プロジェクトの実施方針」(部内報)
1987: "Social Forestry, Community Forestry and Agroforestry"(Training
Material, JICA Social Forestry Training Prooject )
1990: 森林総合研究所公開シンポジウム「熱帯林問題と研究対応」−「海外技 術協力の現状と問題点」
1990: 「知らずして散文を語る−わが国の社会林業経験」(「熱帯林業」誌)
1992: 「ネパール−村落振興森林保全プロジェクトの構想」(部内報)
1996: 「林業技術と国際協力」(「林業経済」誌)
1997〜 2000 : 「『春の岬』−海外生活こぼれ話」(「山林」誌:随筆−連載)
1998: 「社会林業執務参考『住民の力を軸とした森林保全』」(JICA林業水産
開発協力部−未定稿:共著)
(KW:July 01)

偲ぶ会

Posted by とーる at 01:39 AM / カテゴリー: 2004年 / /

8月7日(土)に渡辺 桂を偲ぶ会が催され、予想以上の方々が遠方から来て下さいました。親父の命日から丁度二ヶ月の日でした。広い会場に200名弱の方が、遠くは北海道からも来て下さいました。偲ぶ会の開催に尽力して下さった方々、来て下さった方々には深く感謝を申し上げます。いみじくも広島(8/6)長崎(8/9)の原爆の日の間近に開催されました。いかなる理由であろうと断固「戦争反対」を唱え続けた親父も納得してくれたのではないでしょうか。

父ほどの年令や年代の方ですと、なかなか健康そのものの人は少ないようです。父のご友人の方にも、奥様の介護をしている中、偲ぶ会に来て下さった方もいらっしゃいました。他にも歩行が困難になっておられる方も多かったのですが、丁寧なお手紙を下さり大変感激しています。

ボクはと言えば、会の1, 2週間ほど前からは「親父の写真」をひたすら探してパソコンに取り込む作業等に没頭していました。偲ぶ会でお話をして下さる方がかなり増えてしまったため、その間親父の写真を大スクリーンにスライドショーで流そうという事で良いアイデアだと思いました。
ここで我が家の最も活躍頻度の少なかった「スキャナ君」の出番が回ってきました。この6年間で10回程度しか使われてなかったと思います。まずはアルバムを全部引っぱりだして、良さげな写真をチェックしていき、その後スキャンです。「良さげな写真」というのもお袋とはずいぶん見解が違うものですが、独断と偏見で選びました。
今のスキャナがどれぐらいの性能か分かりませんが、スキャナでたかだか100枚の写真を取り込むのも意外と大変なものですね。かなり遅いので、ちょっと高解像度で取り込もうとするとやたら時間がかかりました。

それで結局80枚ほどの写真を選んでスライドショーにしたのですが、当日ボクは受付にかかりっきりになってしまって肝心のお話の間には流せませんでした。それでも最後の20分ぐらいは繰り返し流せたので無駄にならなくて良かった。
これが結構良いんですよ。会の前日に、若い頃から順に並べて流してみたらジーンときちゃいました。昔の写真というのはとても良いものだと気付かされます。自分がその時代を知らなくても、その雰囲気をきちんと伝えてくれます。まさに百聞は一見にしかず、という感じです。

贔屓目(ひいきめ)を差し引いても、なかなか面白いと思いますので、近々Webギャラリーなぞ作って見てもらえるようにしたいと思います。その時はちょこっとのぞいてみて下さい。

他に父の遺稿集となった「春の岬」という本が「偲ぶ会」の前に出来上がり、ご出席の方々にお渡し出来ました。最初の予定よりも、そして予想していた以上に美しく仕上がって驚きました。ですが「初版」というものゆえ、誤植がいくつかあったのは少しだけ残念といえば残念でした。さすがに「生年月日」が間違っていたのは当初、「誰だ、タイプしてたのは〜!」と思いましたが、この短い期間に入力していたのを思えば、よく出来たと思います。原文の多くはまだパソコンを使わない時代に印刷されていたものですから、もう一回入力し直さなければいけなかったものです。
急いで作業を進めて下さったNさん、Iさんには感謝が堪えません。ありがとうございました。