›August 12, 2004

偲ぶ会

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8月7日(土)に渡辺 桂を偲ぶ会が催され、予想以上の方々が遠方から来て下さいました。親父の命日から丁度二ヶ月の日でした。広い会場に200名弱の方が、遠くは北海道からも来て下さいました。偲ぶ会の開催に尽力して下さった方々、来て下さった方々には深く感謝を申し上げます。いみじくも広島(8/6)長崎(8/9)の原爆の日の間近に開催されました。いかなる理由であろうと断固「戦争反対」を唱え続けた親父も納得してくれたのではないでしょうか。

父ほどの年令や年代の方ですと、なかなか健康そのものの人は少ないようです。父のご友人の方にも、奥様の介護をしている中、偲ぶ会に来て下さった方もいらっしゃいました。他にも歩行が困難になっておられる方も多かったのですが、丁寧なお手紙を下さり大変感激しています。

ボクはと言えば、会の1, 2週間ほど前からは「親父の写真」をひたすら探してパソコンに取り込む作業等に没頭していました。偲ぶ会でお話をして下さる方がかなり増えてしまったため、その間親父の写真を大スクリーンにスライドショーで流そうという事で良いアイデアだと思いました。
ここで我が家の最も活躍頻度の少なかった「スキャナ君」の出番が回ってきました。この6年間で10回程度しか使われてなかったと思います。まずはアルバムを全部引っぱりだして、良さげな写真をチェックしていき、その後スキャンです。「良さげな写真」というのもお袋とはずいぶん見解が違うものですが、独断と偏見で選びました。
今のスキャナがどれぐらいの性能か分かりませんが、スキャナでたかだか100枚の写真を取り込むのも意外と大変なものですね。かなり遅いので、ちょっと高解像度で取り込もうとするとやたら時間がかかりました。

それで結局80枚ほどの写真を選んでスライドショーにしたのですが、当日ボクは受付にかかりっきりになってしまって肝心のお話の間には流せませんでした。それでも最後の20分ぐらいは繰り返し流せたので無駄にならなくて良かった。
これが結構良いんですよ。会の前日に、若い頃から順に並べて流してみたらジーンときちゃいました。昔の写真というのはとても良いものだと気付かされます。自分がその時代を知らなくても、その雰囲気をきちんと伝えてくれます。まさに百聞は一見にしかず、という感じです。

贔屓目(ひいきめ)を差し引いても、なかなか面白いと思いますので、近々Webギャラリーなぞ作って見てもらえるようにしたいと思います。その時はちょこっとのぞいてみて下さい。

他に父の遺稿集となった「春の岬」という本が「偲ぶ会」の前に出来上がり、ご出席の方々にお渡し出来ました。最初の予定よりも、そして予想していた以上に美しく仕上がって驚きました。ですが「初版」というものゆえ、誤植がいくつかあったのは少しだけ残念といえば残念でした。さすがに「生年月日」が間違っていたのは当初、「誰だ、タイプしてたのは〜!」と思いましたが、この短い期間に入力していたのを思えば、よく出来たと思います。原文の多くはまだパソコンを使わない時代に印刷されていたものですから、もう一回入力し直さなければいけなかったものです。
急いで作業を進めて下さったNさん、Iさんには感謝が堪えません。ありがとうございました。