2003.7.8 新宿LiveFreak

■SET LIST■
1. Welcome
2. Na Na Na(〜Jackson Cannery〜)
3. Dorothy
4. One Wish(Club Version)
5. Rock-A-Jelly
6. Be Yourself
7. Strawberry
8. Sub Blues
9. Camel Walk
10.Orison's Belt

今日は45分のロングステージ。「Welcome」「NaNaNa」で軽快に立ち上がり、夜の新宿っぽい(?)ムーディな新曲「Dorothy」と
クラブバージョン「OneWish」で大人の雰囲気を醸し出しつつ一度クールダウン。 そしてゴキゲンなロックンロールナンバー「Rock-A-Jelly」で
意外な色をみせて、後半のORISONワールドへ、という流れでした。

僕は最初、30分ステージだと思っていたので、「Dorothy」〜「OneWish」と続いたときには、ちょっとスロー系が長すぎて
不完全燃焼になってしまうのでは?と心配になりました。でも、45分と知っていればゆったり楽しめたと思いますし
早めにスロー系のセクションをもってきて終盤たっぷり盛り上げる展開自体は、とてもよかったと思います。

新曲と並んで目を引いたのは、曲中にBEN FOLDS FIVEの「JacksonCannery」を挿み込んだ「NaNaNa」でした。
こういったアレンジは、定番の安心感と新曲のような新鮮さが共存していて、とても得した気分になれます。
ただ今日は、中盤以降、とーるさんの声が裏返りがちだったのがちょっと残念でした。でも僕は、こういうのはいつでも起こり得る
アクシデントだと思ってるんで、残念ではあるけれど致命的な問題ではない。それよりも、それをカバーしようと無理をして
全体がバタバタしちゃっている方が気になりました。

一方で、とーるさんを助けようとこーじさんがコーラスを入れたり、ごっさまが手拍子やアクションで盛り上げることで生まれる雰囲気や一体感は
実際にライブを盛り上げ、場合によっては差し引きでプラスにもなります。
ライブって、黙々とただ上手に演奏すればいいというものではなく、雰囲気がとても大事ですから
そのへんのバランスってとても難しいな、と思いました。

後で聞いたら、とーるさんの声は、絶好調ゆえに張り切りすぎた結果だというんですから、皮肉ですね。
それから余談ですが、ごっさまが、MCのとき、客と視線を合わせずに、目が泳ぎ気味で遠くばかり見ていたのが、なんだかとっても面白かったです。

文:鈴木 康介